今日も雨・・・
今回ご紹介しているのは、京都の和晃苑さんの作品。「手染屋吉兵衛」のブランド名で発表している型紙を使用した「板場友禅」と、しけ刷毛で染める「志毛引染」を中心としたきものと帯。京都でも数少なくなった板場と引き場を持つ工房です。
左の写真は、しけ刷毛や丸刷毛。しけ刷毛で染めたのが写真左下の縞柄。ワシントン条約で絶滅危惧種に指定されている中国大陸に生息している大型の鹿、サンバーの毛を使っています。国際取引が禁止されている種で、現在ある刷毛を大切に補修しながら使っているのだとか。。その他、型を使って染めていく摺り友禅など、さまざまな作品は見応えがあります。
そして、ご紹介のふたつ目は、お馴染みの「勝山織物」の手織りの帯です。手織りの帯とわざわざ断るのは、それだけ手織りの帯が少なくなっているから。ほとんどの工房がコンピュータを使った力織機に切り替える中、西陣でも数少ない工房が手織りの技を今も守っています。勝山織物はその数少ない工房のひとつです。もちろん勝山でもすべてが手織りというわけではありません。価格帯を考えると、力織機ものものも作らざるを得ません。当店ではあえて、一部を除いて手織りのものだけを毎回ご紹介しています。手で織るとどうなるか、どんな手触りか、、未体験の方は、どうぞあと三日間の内にご来場ください!