わいわいスタッフブログ

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【小さな小さな旅9月で拝見する「アマデウス」について】〜その1
c0151691_23181503.jpg公演チラシに傑作舞台と銘打たれた「アマデウス」。チラシに堂々と「傑作」と書ける舞台が一体どのくらいあるでしょうか。森繁久弥の「屋根の上のヴァイオリン弾き」や森光子の「放浪記」、そして松本幸四郎の「ラ・マンチャの男」などがすぐに思いつく名舞台。一生に一度は見てみたいと思わせる、まさに傑作舞台です。森繁といえば「屋根の上のヴァイオリン弾き」、森光子といえば「放浪記」と言われるように、舞台を見たことがない人でも題名は知っている国民的作品です。
c0151691_23182734.jpg金字塔ともいうべき、その上演回数を見てみましょう。

「屋根の上のヴァイオリン弾き」(制作/東宝)
テヴィエ/森繁久弥
1967-1986
上演回数900回

「放浪記」(制作/東宝)
林芙美子/森光子
1961-2009
上演回数2017回

「ラ・マンチャの男」(制作/東宝)
セルバンテス、ドン・キホーテ/松本幸四郎
1969-2015継続中
上演回数1343回
c0151691_23190127.jpgそれぞれ他の追随を許さない上演回数を誇り、前二者は主演の役者の没により伝説として語り継がれる舞台となっています。そして、お気付きのように三公演ともに制作会社は、東宝。現代劇やミュージカルに強い東宝の面目躍如といったところでしょう。「ラ・マンチャの男」は、現・松本幸四郎と弟の現・中村吉右衛門、そして二人の父・松本白鸚(はくおう)が東宝移籍中に制作された舞台で、父子が松竹に戻ってからも同演目は東宝に上演権があり、同社の制作となっています。
c0151691_23302433.jpgこのように現代劇で圧倒的な強さをみせる東宝に対し、松竹が放った一矢が舞台「アマデウス」なのです。1979年のロンドン初演、翌年のNYブロードウェイ公演の両方を見た松竹の当時副社長・永山武臣氏は、上演権の獲得に乗り出すとともに79年に松竹に復帰していた現・松本幸四郎を主役サリエーリに考えていたと言います。そして、1982年、永山氏の構想どおり主役サリエーリに幸四郎、モーツァルトには松竹と上演権の獲得を争った文学座の江守徹という顔合わせで、日本初演が実現。以来、松竹を代表する現代演劇作品に育っています。

日本初演時、皇太子殿下ご夫妻(当時)もご覧になった「アマデウス」は、幸四郎主演で再演を重ね、2017年秋の今公演で上演回数450回を迎えます。「ラ・マンチャの男」と共に松本幸四郎のライフワークとも言える「アマデウス」。今、前述の三作品と肩を並べる傑作舞台になろうとしているのです。一見の価値ありの舞台作品、ぜひご観劇をお勧めいたします。

【小さな小さな旅9月「アマデウス」】


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by m_katsutadai | 2017-07-22 23:44 | @店長榎戸 | Comments(0)

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