作ってます、いつものヤツ。
今回拝見する演目は、『祇園祭礼信仰記』の「金閣寺」。一幕物で、なんと上演時間は1時間40分。。映画並みのボリュームです。しっかりストーリーを頭に入れてもらって楽しくお芝居を見ていただこうと、今回も行の車中で演目解説を準備しています。っで、フリップもつくりました。
主人公は、大悪人の松永大膳。歴史上の人物、松永弾正久秀がモデルです。聖武天皇陵の破却や主家三好への反逆、東大寺大仏殿の焼き打ち、足利将軍の暗殺など、ケタ違いの悪逆非道ぶりが伝えられている戦国の梟雄。物語も足利将軍家打倒の野望を軸に描かれています。国崩しと呼ばれるこの役には、吉右衛門が。
大膳に立ち向かうのが、小田信春(織田信長)と此下東吉(木下藤吉郎)。今回拝見する「金閣寺の段」には、信春(信長)は、登場しませんが颯爽とカッコイイ東吉を市川染五郎が勤めます。。三姫と呼ばれ、お姫様役の中でも大役とされる雪姫には、中村芝雀が初役で挑みます。さてさて、お父様雀右衛門さんと比べられ、なかり大きなプレッシャーを感じていらっしゃることでしょう。今風に言えば、痛快娯楽活劇の「金閣寺」。今から楽しみです。