NHK連続テレビ小説「カーネーション」、最終回
当店のスタッフの間でも一番話題になっていたのが、ドラマ終盤の23週目。いきなり平成の現代に時代背景が飛んだ時でした。それまで一歩一歩時代をなめるように描いてきた芝居でしたが、主演女優さんのバトンタッチも重なり、かなりの違和感を感じました。。。しかし、それが脚本の渡辺あやさんの計算によるものだと、ドラマのホームページを見て知り、ビックリ。私たちが感じた違和感、不安感は、、老いを迎えた主人公・糸子のそれを体感させる演出だったとは!! 脚本の力、、そしてそれを表現する役者の力、、まざまざと感じさせられたドラマでした。
【NHKホームページより】
パーンと時代が飛んで始まった23週、私もそうだし、きっとドラマを見ている人も、ある喪失感のようなものを感じたと思うんですよね。実際にはむしろ自分たちの時代に近づいたはずなのに、すごく遠くへきてしまったような不安と寂しさ。それは22週間をかけて糸子と60年を一緒に過ごしてきたからこそ共有できる痛みとも言えます。(脚本家・渡辺あや)