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もう一度読む、山本周五郎「樅ノ木は残った」

もう一度読む、山本周五郎「樅ノ木は残った」_c0151691_13324032.jpg5月11日の小さな小さな旅でご覧いただく「伊達の十役」。江戸時代、寛永11年に起きた仙台藩主の幕府による強制隠居事件「伊達騒動」が題材となっていることは以前書きました。1970年(S45)放送の大河ドラマ「樅ノ木は残った」は、この伊達騒動を描いた山本周五郎の同名の長編小説が原作です。観劇の前にあらためて読んでみようとamazonで取り寄せました。上中下巻の全三巻、山本周五郎55歳のときに書きあげた大作です。


小説では冒頭、放蕩が過ぎ藩の財政をひっ迫させた藩主、伊達陸奥守綱宗に幕府からのけん責が伝えられるシーンから始まります。内容は、「逼塞(ひっそく)」、謹慎閉門です。国の将来を思う忠義の家臣が、藩主の不行状を幕府に訴え、元藩主を引退させ代替わりさせたのが、「伊達騒動」の顛末。先に申し上げた江戸時代、寛永11年(1671)の出来事です。


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この話は江戸庶民の知るところとなり、歳月を経てお芝居の題材になり多くの狂言が生まれました。中でも重要な作品が、安永6年(1777年)大坂で上演された歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」です。

5月に拝見する「伊達の十役」もこのお芝居を踏襲しています。長編小説として描かれ、大河ドラマの原作にもなった「伊達騒動」。市川染五郎が10役を早替りで演じるという趣向だけでなく、ストーリーそのものに見ごたえがあるこのお芝居。ぜひ、小さな小さな旅5月にご参加ください!

by m_katsutadai | 2014-04-08 13:35 | @店長榎戸 | Comments(0)

和の生活提案型きものshopの日常と非日常!?


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