平昌からビッグニュース!
金メダルに輝いた羽生結弦選手は今シーズン、2年前、世界最高得点をマークした時の曲「SEIMEI」に戻してのオリンピック・チャレンジでした。この曲名には、ご存知、陰陽師・安倍晴明と命、生命が掛けられていると言います。
当時、羽生選手が教えを乞いに狂言師・野村萬斎師を訪ねた際のドキュメンタリー番組が残されています。しきりに「ジャッジ」という言葉を使う羽生に対して萬斎は、「その場の時間、空気をまとう」ことや、「天と地の間に自分が存在することを意識する」ことで、観客はもちろんジャッジさえも支配できることを、まさに極意として伝えていました。
あれから2年、テレビモニターの向こうにいたのは、萬斎師が口にされていたことを完全に自分のものにした羽生結弦でした。アスリートではなく表現者・羽生結弦が、あの場を競技場から劇場、オリンピックを自分ひとりのステージに変え、よこしまな勝ち負けの世界を超えた独壇場を私たちに見せてくれました。
店内でドキュメンタリー「羽生結弦×野村萬斎 表現の極意を語る」をご覧いただいております。