素戔嗚尊(スサノオノミコト)が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したと伝わる島根県奥出雲地方。古事記に「肥(ひ)の河」として登場する現在の「斐伊川」上流では、「たたら製鉄」の伝統が今も神話時代さながらに守られています。アマテラスの弟・スサノオが、この地の豪族を服従させ彼らが持つ「たたら」の技術を手に入れたことが、「八岐大蛇退治」の神話に暗示されているといわれています。
7月15日催行の「小さな小さな旅7月」で拝見する歌舞伎「日本振袖始」は、この伝説を元に江戸時代前期、近松門左衛門が書き上げた狂言です。神話時代の日本に思いを馳せてはいかがでしょうか。
NHK新日本風土記アーカイブス「たたら製鉄」QRコードを読み取ってご覧いただくこともできます。お試しください。